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皮膚からでてくる汗。ジワジワと染み出てくる汗は、一体どこから出てきているのでしょうか。
一般的なイメージとして、汗は毛穴から出るものと思われていますが、汗が出る場所は毛穴だけではありません。
ヒトの汗は「汗腺（かんせん）」と呼ばれる部位から出てきます。
汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があり、出る汗の種類も異なります。
汗の大半は、唇などの粘膜やまぶたなどの一部を除いた皮膚の大部分、全身に存在するエクリン汗腺から出ています。
とくにエクリン汗腺が多いのは、頭や顔、背中といった部位で、皮膚の表面に汗を出す役割を担い、
皮膚の表面にある「汗孔」と呼ばれる汗を出すための穴から排出されます。
エクリン腺は生まれたときからほぼ全身にあります。
通常「汗をかいた」と感じるときは、エクリン腺から出る汗のことを指しています。
発汗による体温調節、皮膚の乾燥防止や腎臓機能の補助を担います。
エクリン汗腺から出る汗は弱酸性（pH4〜6）で、その成分のほとんどが水分です。
水分以外の成分としては、塩素やナトリム、カリウムなど、尿に似た成分をわずかに含みます。
無菌状態では無臭ですが、細菌に分解されるとにおいます。
一方のアポクリン汗腺はエクリン汗腺とは違って、全身には存在しません。
ワキの下や耳の後ろの周辺、乳首、陰部などの特定の部位に存在しています。
このアポクリン汗腺から出る汗はアルカリ性で、エクリン汗腺から出る汗とは対照的に、水分は少なめです。
さらに、脂肪や尿素、アンモニアなどのさまざまな成分が大半を占めており、エクリン汗腺から出る汗よりも粘り気があります。
エクリン汗腺から出る汗は汗孔から排出されますが、アポクリン汗腺から出る汗は毛穴から排出されます。
アポクリン腺は、思春期以降に、ワキ、肛門周辺、アソコなどの特定の部位に発達します。
性的にアピールする機能を担います。
蛍光を発するにごった液体で、中性に近く（pH6.7〜6.9）おもな成分は水ですが、
たんぱく質、脂質、アンモニアなども含むため、微生物の作用を受けやすい特徴があります。
汗の成分が直接ニオイを発しているわけではありません。
いわゆる特有のニオイがあり、ニオイが強い場合を「ワキガ」といいます。
性的興奮がこのアポクリン腺からの発汗に影響するとされ、一度分泌したアポクリン腺は、以後24時間は活動しません。
�Υ世離縫�イのしくみ
かいた汗を放っておくと、汗にふくまれた皮脂、老廃物、塩分などの成分が
皮膚の常在菌により分解され、腐敗してニオイの原因となります。
ニオイを防ぐには、汗を皮膚常在菌と反応させないことが大切。
お風呂やシャワーを浴びたりするのが１番です。
また、汗をかく前の予防の制汗デオドラントを利用したり、下着や衣類を清潔に保つのはもちろん、
汗をかいたら着替えたり、汗をこまめに拭き取ったりすることが大事になります。
汗のニオイ対策
ニオイを予防するいちばんの方法はなんでしょうか。
それはからだを常に清潔にしておくこと。
入浴時には、殺菌成分の入ったボディソープや石けんを使って、身体を洗い、ニオイを防ぎましょう。
外出先では、汗拭きシートや制汗デオドラント剤などの汗とニオイのケア製品を利用して、
汗のベタつきやニオイを抑えましょう。
帰宅・在宅時のニオイケア
ヒトは快適な気温でも1日に約900ミリリットルは汗をかくといわれています。
夏の暑い日には、1時間あたり、400〜500ミリリットルの汗をかきます。
汗をかいたら、シャワーを浴びることをおすすめします。
身体をを洗うときは、殺菌成分のはいったボディソープや石けんを使うと、体臭や汗のニオイを防ぐのにさらに効果的です。
外出先でのニオイケア
外出先では、こまめに汗を拭き取りましょう。
ハンカチの場合、汗の水分は拭き取れますが、汚れまでは取り切れないので、
ドラッグストアなどで売っている、汗拭きシートを使って、汗のベタつきやニオイまでしっかり拭き取りましょう。
シャワーを浴びたようなリフレッシュ効果もあります。
シート以外にも、汗とニオイのケア製品がさまざまでているので、
必要に応じた場面で、適宜お使いになることをおすすめします。
汗を大量にかいたときは、なるべくシャワーを浴びるようにすることが１番です。
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